麗羽とスパイ奴

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☆忠臣の思惑
「私の側近を務められるなんて、名誉なことでしてよ~」
「ありがたき幸せです。私は貴女の為に、命をも投げ捨てる覚悟にございます」
「おーっほっほっほ。当然ですわ~~☆」
だだっぴろい書斎には、金髪の縦ロールを靡かせながら不遜に笑う麗羽と、今宵より麗羽の側近を務めることになった男の二人が居た。
袁家の発展に貢献した男を、麗羽の重臣に任命した瞬間である。
しかし、気持ち良いくらい高らかに笑う麗羽とは打って変わって、男の表情は妖しく不敵な笑みだった。男の正体は他国から密に派遣された諜報部隊の一人であり、名門・袁家の重層構造や機密事項を入手する目的で潜り込んでいたのだ。
(長きに渡って袁家に尽力した甲斐があったな。ついに名門の権力を手にすることができた……)
男が心の中で大きな溜息を吐く。簡単な任命式を終えると、男の思惑を露ほども知らない麗羽が本当に嬉しそうな顔をして口を開いた。
「実をいうと、初めて会ったときから貴方には一目を置いていましたのよ。私の重臣になってくれて、本当に嬉しい限りですわ~☆」
(随分と持ち上げてくれるな。まあ、これまで不必要なほど袁家に尽くしてきたから当然か。それにしても、なんて無防備な君主なんだろう)
珍しく褒めちぎってくれる麗羽に、男の内心は溜息が絶えない。俺の裏切りを知ったとき、麗羽はどんな顔をするのだろうかと、そんなことばかり考えていた。
「……光栄です、袁紹様」
「そんな……貴方は寵臣なのだから、そろそろ私のことは真名である『麗羽』と呼んで頂きたいですわ~☆」
「はぁ、恐縮です。麗羽様……」
「ん~、重臣と認めた時といい、いまいちパッとしませんわね~。私の側に居られるという栄誉が、嬉しくないんですの? 真名の交換というのは、貴方が思っている以上に重要なことでしてよ?」
(そんなことはない。この時の為に、いままで時間を費やしてきたのだから。……しかし、なんなんだろう。確かにそれほど達成感が無いというか、むしろ心に靄がかかったというか……)
袁家の内部情報を盗んで祖国へ持ち帰れば、忽ち男の裏切りも発覚して麗羽は大いに悲しむだろう。重臣が内通者とあれば、その者を任命した麗羽は確実に群衆から非難されて没落する。……と、スパイな男は祖国の為に機能する傍らで、麗羽を想いズキリと胸を痛ませた。

 

☆麗羽に迫る男
重臣を任命されて暫くが経過した日の夜。男は袁家の情報を一通り網羅し終えて、祖国へ帰還する用意も既に完了していた。
「こことも、もうお別れか。袁家の重臣とは居心地が良いから帰る足も重くなりそうだったが、やはり我が国が一番だからな」
後は帰国するだけ。しかし、男には袁家で成し遂げるべき究極の野望があった。
「ずっと抑え続けていた性欲を解放する時がきた。俺は、最後に麗羽を犯さなければならない。初対面の頃から、ずっとヤりたいと思ってたんだよなぁ……あのふくよかな胸に、むっちりとした足、それに、あの自慢げな頭髪、全てに魅力を感じていた。もう会うこともないし、無理やりにでも思うがままにしてやろう」
魅惑的なスタイルを持つ麗羽の側で仕え続けていた男は、毎日のように滾って止まない情欲を必死に押さえ込んで我慢していた。
「ようやくその時が来た」と、男が下衆な笑みを浮かべて、湯あみに出た麗羽の後を忍び足で追いかける。いつもと同じように、麗羽は一人で露天風呂に浸かっているようだ。男は大きな深呼吸を何度か繰り返して突入した。
ガラララッと音と共に勢いよく妻戸を開けると、麗羽が軽い悲鳴を上げながら心底慌てふためいた様子で男の方へと振り返った。
「きゃぁっ!! い、いまは私が入っているんですのよっっ! ちょ、ちょっと出てってもらえませんこと?」
かなり面食らったようで、麗羽が早口で喋りながらバシャバシャと湯水の音を荒立たせて距離を取る。男も湯に入ると、赤面しながら狼狽える麗羽にグイッと近付いた。
「常々思っていたことがあります。素性の知れない山賊が多い昨今、一人で湯あみをするのは危険極まりありません。これからは、私も共に湯を浴びます」などと提言しながら――。
たゆまぬ饒舌と演技力、そして卓越した知能を備える男に、基本的に能天気かつ物事は全て臣下任せの麗羽がやり込められないハズもない。男の口車に言いくるめられた麗羽は、赤い顔で俯きながら「そ、それもそうですわね……」と返して渋々と承諾した。
肩が触れ合うほどの距離に、麗羽は顔が上げられないほど身を縮みこませている。二言目には「おーっほっほっほ」など、絶えず喧しい普段とは打って変わり、極度の緊張から麗羽は俯いてばかりだった。
男の方も、獣のように襲うつもりで乗り込んだというのに、麗羽の変わりように戸惑ってしまう。得体の知れない甘ったるい空気が辺り一面を包み込んだ。
「耐えられん、もう始めてしまおう。……麗羽様。想像通り、とても豊かな胸乳をお持ちのようですね」
こそばゆい雰囲気が苦手な男は、唐突に目の前に聳える麗羽の肉実に両手を伸ばし始める。掬い上げるように麗羽の乳房を支えると、ずっしりとした重量感が手のひらに伝わった。
「うおっ、やはり生半可なモノではありませんね。初めて会ったときから、ずっと揉んでみたいと思っていました」
突然の出来事を理解するのに時間が掛かったのか、男の行為に麗羽が一歩遅れて我に返る。麗羽は、またも悲鳴を上げて猛スピードで男の側から離れた。
「なっ、なにするんですのっっ!!? い、いくらアナタでも無礼ではなくて!?」
鼓動を激しくしながら顔から火を噴き出して、小動物のように男をジッと見つめて警戒している。
「おや、そこまで取り乱されるとは思いませんでした。不快でしたか?」
「だっ、だだだ、だって……」
「だって……?」
「…………」
男の性的な嫌がらせを受けて本能的に逃げてしまった麗羽だが、なにが問題だったのか言葉には表せないようである。
「だ、だって……く、君主である私の素肌に下の者が、い、いきなり触ろうだなんて、その……へ、変ですわ!」
「そうでしたか。私の出身地では王は常に裸であり、こうした行為は寧ろ王に対する礼儀に相当していましたので。文化の違いでしたね」
「そ、そうだったんですの……?」
特に背徳を感じる様子もない男に、麗羽が少しだけ冷静を取り戻す。一方で、これまでの反応から男は、麗羽が男性との経験がなく、その手の知識にも疎いといった旨を直感的に理解していた。
「ええ。私の居た大陸には真名が存在しない代わりに、こういった性的な行為で忠誠や信頼を証明していたのです」
「性交……実はまだよく分からないのですが、な、なるほどですわ……だから、アナタには真名がないのですね。言われて見れば確かに、信頼の足らぬ者に肌身を晒すことは許されないと父上が仰っていたのを思い出しましたわ。そういうことでしたのね」
「はい。私的には、麗羽に全てを捧げるつもりでしたが、如何でしょうか?」
「…………わ、わかりましたわ。私も、貴方に全幅の信頼を置きたいと思っておりますの。だから……その、貴方の『真名』も、ここで頂きたいですわ」
「……光栄です」
勿論、大陸うんぬんの下りは全てでっち上げである。正体を隠している身であるため、ただ真名を隠していただけなのだが、まさか形で役立つとは思わなんだ。……と、男は裏腹で心躍りしていた。

 

☆右も左も分からぬ麗羽に性を教える
「な、なんだかドキドキしますわ」
忠誠を明かす儀式という名目で性交を営むことになった麗羽と男。男が石段に腰をかけると、欲情して屹立した陰茎が麗羽の目の前に聳えた。
「ひっ……!! こ、これが男の、その、い、陰茎ですのね」
麗羽が顔を火照らせながら上目遣いで男を見る。緊張でもしているのか、まだなにも始まっていないというのに麗羽は息を荒くして、まじまじと男の陰茎を見つめていた。
「男性器をお目にかかったことがなかったのですね。全て私にお任せください。まずは――」
初めて会ったときから堪能したいと思っていた麗羽の巨乳に目を移して、谷間に陰茎を挟んで欲しいと男が指示を出す。拙い動きで麗羽が自らの胸乳で陰茎を挟み込んだ。
左右から圧迫されると、陰茎がすっぽりと麗羽の乳房に包み込まれていく。そして訪れた圧倒的な快感に、男が軽い呻き声を漏らした。
「す、素晴らしい心地です。そのまま、上下に擦っては頂けませんか?」
「わ、分かりましたわ」
たぷたぷと揺れ動く巨大な乳房が、おもむろに動き出す。胸乳に魔力でも内包されているのか、一たび巨乳が揺れ動くと陰茎の根元から全身まで快楽が駆け巡ってくる。
「っ……くっ……」
「……? 苦しいんですの?」
「い、いえ。麗羽様の乳房がとても気持ちいいんですよ。さすが麗羽様というべきか、素晴らしいモノをお持ちですね」
「お、おほほほ。当然ですわ☆ 喜んでもらえて、私も嬉しくてよ、ほほほ」
褒められた麗羽が、徐々に調子を取り戻す。気を良くしたのか、乳房を動かす速度も上げて左右からグリグリと刺激を与えてきた。
「それにしても、男性の一物がこれほど大きかったなんて、全く知りませんでしたわ……それに、こんなに熱いなんて驚きですわ!」
物を知らなさすぎる麗羽に男が笑う。名家の者が臣下のペニスに一生懸命に奉仕しているのも滑稽で面白い。男は、これまでない居心地の良さを感じていた。
「おほほほ、本当に気持ちよさそうにするのですわね。見ているだけでコチラも気分がよくなりますわ。自分で言うのもなんですが、私の胸の柔らかさには自信がありましてよ?」
「そのようですね。いま、私の身体には、とてつもない快美感が広がっています。絶頂もそろそろ近いでしょう」
「ぜっちょう……?」
「射精するという意味です。快感が最高潮に達して精液を放出します」
「しゃ、しゃせい? せいえき?」
麗羽が男の言葉を反芻する。どうやら、性の知識は本当に毛ほどもないようだ。話しながらも、しっかり陰茎を扱いていく麗羽に、射精感が限界まで押し寄せてきた。
「その目でお確かめくださいっ、くっ、ぅぁっ……い、イキますっっ!!!! ぅっ、ぅぁぁああっっ!!!!!!」
腰を仰け反らせながら、男のいう忠誠と信頼の証を麗羽へとぶちまけていく。なにが起こるか予想できなかった麗羽は、避ける間もなく精液を顔面で受け止めてしまう。
「きゃぁああっ、な、なんですのっ、これぇっ……ひゃぁあ、ね、ねばねばしていて、へ、変な臭いですわ……」
「はぁっ、はぁっ……めっちゃ気持ち良かった……これが南蛮でいう忠誠の証です。これにより、真の意味で麗羽様に尽くすことを約束したことになります」
「な、なるほどですわ。そ、それでは、これで終わりですの?」
「…………いえ、南蛮では、最低でも二回は射精しなければならないことになっています。麗羽様、あと一回残っていますが、よろしいですか?」
「え、ええ。もちろんですわ。この麗羽に不可能なことなんて、ありませんのよ! さあ、もっと胸で擦っていけばいいんですのね?」
「あー、いや。次は嗜好を凝らして別の方法を採りましょう……」
男は、そういって次の指示を出した。

 

☆麗羽の髪コキ
「こ、これで良いんですの?」
続いて男が出した指示は、麗羽の長い髪の毛を陰茎に巻き付けて手で扱くといった行為である。
麗羽の特徴的な髪の毛が男の陰茎に絡みついていく。ふわりと蕩けるような匂いが漂うと同時に、麗羽が手を動かし始めた。
「ああ、麗羽様の髪の毛で扱かれたいと前々から思っていました。念願が叶って幸いです」
「これが念願でしたの? これくらいなら、いつでもやって差し上げますわ」
「え、本当ですか?」
「これくらいお安い御用ですわ。でも、貴方にだけです。なんとなく、他の者にはやりたくないですわ……」
「…………」
赤い顔をしながら、そんなこという麗羽にときめかない者などいないだろう。男も例外ではなく、麗羽の言葉に心が躍った。
「わっ……なんだか、先ほどより大きくなってません? それに、どろどろとしてて、より一層熱くなっている気がしますわ……」
「麗羽様の言葉が嬉しくて感動したのです。こんな私に信頼を寄せてくれて、本当に幸せを感じました」
「私が相手ですもの、当然ですわ~。……ですが、なんででしょう、貴方になら、なんでも許せてしまうような、そんな気がしてしまいます。これも、貴方の魅力故にですわね……いまも、貴方の一物を扱いているだけで、なんだか私の心が満たされいくような感じがしますわ……」
「…………」
(この後のことを考えると、胸が切なくなってくるな。俺は、本当にこれでいいのだろうか)
繊細な髪の毛が我慢汁で汚れようともお構いなしに扱き続ける麗羽。その直向きな姿に、男の胸が大きく痛んでいた。
「それにしても、麗羽様は髪の毛まで完璧なのですね。一本一本がまるで存在感を主張しているかのように刺激を与えてくれます……」
「口がお上手ですわね。私も、貴方が気持ちよさそうに感じている姿を見るのが堪らなく好きになってきましたわ。なんというか、か、可愛いですわ」
じゃりじゃりと髪が擦れる音と共に、痛烈な快楽が幾重にも連なって襲ってくるのだから仕方がないだろう。萎えることを知らない陰茎は、そのまま絶頂を予感するまでに至っていた。
「うくっ……れ、麗羽様っ……」
「あら、また出るんですの? い、良いですわっ……もう一度、私のお顔に精液を塗りたくって下さいませ!」
頼んでもいないのに、麗羽が尿道の方向に顔を寄せる。あまりに献身的な態度に男の快楽中枢は完全に支配され、ドッと押し寄せた精液は亀頭から我先にと爆発するように迸った。
一直線に麗羽の顔面へと向かい、彼女がそれを全て受け止める。精液を受け止めた麗羽が満ち足りた表情を浮かべながら手で精液を掬い上げて、自らの口へと運んだ。
「これって、尿ではないですわよね? なんだか、変な味がしますわ……」
男の精液をこれでもかというほど堪能する麗羽だった。続けて二度も射精したことで男はグッタリしながら麗羽へと凭れ掛かる。
麗羽は、無意識に男の唇へと自分の唇を重ねるのだった。

 

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有終の美を飾ろうと麗羽に手を出した男だったが、あれ以降も祖国へと帰ることはなく、いまでも毎晩のように麗羽と肌を重ね合っていた。
「祖国よ、お許しください」
「あら、なにか言いまして?」
「いえ、なにも言ってませんよ。それでは、今夜は如何致しましょうか?」
「そうですわね……また、貴方のおちんちんが欲しいですわ~☆ おーっほっほっほ♪」
すっかり性行為にハマってしまった麗羽。性欲は底知れずで、いまでは臥所の上でも完全に麗羽が主導権を握っているのだった。

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