雪絵姫と638人の夫+α

あらすじ

音信不通となった「元」彼女の身を案じた名栗公義が、単身で山間僻地の村に乗り込む所から物語はスタートする。

静谷雪絵。
雪のような肌と、愛くるしい童顔。
純粋無垢で、穢れなど知るハズもない澄んだ結晶のような存在。
公義の元恋人であり、中○校の卒業と共に親の遺産関係で天元村に引っ越してしまった。

元恋人を忘れられない公義は休学してまで天元村へと足を運び、遂には雪絵との感動の再会を果たす。
だが、そこで出会った雪絵は、記憶の雪絵と何処か違う印象を受けるのだった。

過疎地と噂されていた天元村だが、人口は600人を超すほどに多く、徹底された分業体制により村は目まぐるしく機能していた。
雪絵と肩を並べて村を歩く公義が、ふと疑問を抱く。

「…………男の人ばっかりだね」
村にも、雪絵の住む屋敷も。すれ違う村人の全てが男性であり、雪絵以外の女性を一人として見かけない。
「う、うん。そうだね。えっと、その……この村には男の人しかいないんだ」
「えっ!?」
「女性は、私しかいないの……」

直後、最大の事実を聞かされる。
「実は私……天元村に住む男の人たち全員の妻なの……」
みんな雪絵が大好き。雪絵もみんなが大好き。
そこには、638人の村人全員の愛を一身に受け止めて生きている雪絵の姿があった。

「おかしい、おかしい、おかしい!!」
公義の記憶に残る純然たる静谷雪絵は、もはや過去の産物である。
天元村の雪絵は、毎晩と村人全員を虜にする究極のビッチだった。

◆人物紹介

☆静谷 雪江
村に足を踏み入れる前は穢れを全く知らない純情な少女だったが、男達のせいで淫乱ビッチに染まってしまった。とは言うものの、素質は元々あった模様。いまは村人が束になっても手に負えないほどのエッチ好きになっている。
前に公義と交際していたが、エッチはおろかキスすらしていないピュアな関係だった。

一番好きなプレイは「おしっこ」
浴びることも、漏らすことも大好き。
まな板であり、指摘されると怒る。

2016年8月に販売された【あの村には女の子が一人しかいない】(http://novel.asukalon.com)のアフターストーリーとなっていますが、こちら単体でも読めるようにはなっています。

第一話

僕の名前は名栗公義。生粋の都会っ子である。もやしっ子と表現しても差し支えないだろう。
これまで僕はスポーツなるものをしたことがないし、趣味と言えばゲームやインターネットばかりだ。もし、この世に草食系の世界選手権大会があるなら、僕は優勝できるかもしれない。体力を必要とする登山なんて決してするタイプじゃなかったのに、いま僕は果て無き高原を彷徨い続けていた。もう10日目だ。山岳訓練を行う軍隊でもないのに、どうしてこうなったか、軽く振り返ってみたいと思う。

……全ては、一人の女性に対する未練がましい恋心ゆえだった。
静谷雪絵。数年前まで交際していた女性なのだが、父の住む田舎に引っ越すと残したまま消息を絶っていた。数年の時を経て遂に居場所を掴むことに成功するが、そこはバスも電車も通っていない山間僻地の閉ざされた空間だった。俗にいう地図に載っていない村という奴だ。別によりを戻したいわけじゃない。元気な姿を一目でも見られれば十分と、僕は彼女の暮らす村に赴くことを決意した所存である。……別に普通だろ?

そして遠征から10日間が過ぎたとき、とうとう渺茫たる丘陵の先に小さな集落を見つけた。
「あれが天元村か!? やった、やった!! やっと着いたんだっ!」
思わず涙が出そうになる。周到な準備も大自然の前では役に立たず、この10日間で何度も死ぬ思いをしてきたのだから無理はない。それに、もうすぐユキちゃんに会える。僕は逸る気持ちが抑えられなかった。
「って、日も暮れ始めたし、早く村に下りて寝床を確保しないと。夜になったら大変だ」
もう野宿をするほどの体力はない。観光客向けの民宿でもあれば都合も良いのだが、バスも通っていない天元村に、そんなものがあるのだろうか。
村も意外と大きい。どうやってユキちゃんを探そうか。
なんて、そんなことを考えているときだった。
頭の中で銅鑼が響いて心臓が高鳴る。
生い茂る木々から、なんの前触れもなく懐かしい顔が僕を横切ったのだ。

「え、ゆ、ユキちゃんっ!?」
「……えっ!?」
草木を掻き分けて森を歩くその人物は、紛れもなくずっと探し求めていた人物。
雪絵ことユキちゃんだった。
「やっぱりユキちゃんだ! ほら、僕だよ! 公義だ!」
「…………」
再開はあっさり。相変わらずの整った容姿にドキリとしてしまう。しかし、喜びに打ち震える僕とは反対に、ユキちゃんの反応はなんとも言えない微妙なものだった。ただただ困惑したまま固まっている。
や、やっぱり元カレが急に尋ねるのは不自然だったか!?
でも、電話もない場所だし、直接赴くしか方法がないわけで……(超言い訳)
1万回行った自問自答も、雪絵は凍ったまま。
「あ、あの、ユキちゃん?」
「……あ、ぁ、ぁ……よ、ヨシくん?」
「! うん、僕だよ、久しぶり! ユキちゃんに会いたくて、ここまで来ちゃった!」
人はそれをストーカーと呼ぶ。
「そ、そ、そうっ……」
ん? どうしたんだろう、様子がおかしい。
再開して驚いているのは確かだが、それにしても動揺し過ぎな気がする。唇を震わせて、汗はだらだらだ。
あ、新しい恋人とかできちゃったのかな……。
「あ、安心してっ。全然連絡とれなくて、ユキちゃんが心配で仕方なかっただけだから……元気だと分かったし、邪魔なら……もう帰るよ?」
「う、ううん……そんなこと言わないで。ここまで来るの、大変だったでしょ……?」
僕の気遣いにユキちゃんが初めて笑顔を見せる。苦笑いだけど……可愛い!
やっぱりユキちゃんは可愛い! 思いっきり、だ、抱きしめたいっ!
(ぼ、僕、こんな可愛い女の子と付き合ってたのか、マジで)
ユキちゃんが落ち着くと、今度は僕が緊張してしまう。
「あ、げ、元気でなによりだよ。ずっと心配してたからさ」
「ご、ごめん……ここって、電話もなくて……」
なんとなく会話がぎこちない。数年の時は長かったようで、お互いに接し方を忘れてしまったらしい。
「ああ、良いんだ。気にしないで! 俺、迷惑だったかな、こんなところまで来て……」
「ううん、そんなことないよ。ちょっと……いや、物凄くビックリしたけど、ヨシくんにまた会えて嬉しいな」
ドキリとする。やっぱり全然吹っ切れてなかったんだと実感した。
「えーっと、できれば何日かくらいここに居たいんだけどさ。天元村って、民宿みたいなところとかある?」
「うーん、ないなぁ……」
そこで、ユキちゃんが頭を抱え始める。うーん、うーん、とウネり、おずおずといった様子で口を開いた。
「あ、あの……私の家、来る?」
ドキッ! 内心ずっと秘めていた願望を向こうから持ち掛けてくるとは。
「い、いいの!? 家の人とかに……迷惑にならない?」
「うん、大丈夫。お父さん死んじゃったから、いまは私の家ってことになってるし。一応、私は村で一番偉い人ってことになってるの……」
「あ、そ、そうなんだ。それじゃあ、厄介になろうかな」
「う、うん……あ、使用人がたっくさんいるんだけど、面食らったりしないでね……」
聞けば、ユキちゃんの父はかなりの資産家らしい。父の死と共に大いなる家督が引き継がれて、いまは大勢の使用人と巨大な屋敷に住んでいるとのことだった。
(使用人……男の人……?)
ズキリと胸を痛めた。
……が、天元村の正体、雪絵の身に置かれた状況を目の当たりにしたとき、僕はこの何万倍もの悋気に身を焦がすことになるのだった。

第二話

というわけで、ユキちゃんの住む屋敷に泊まることになった僕だが、ドキドキしたのも最初だけの話であり、いまは怪訝な気持ちが一杯に満たされていた。
何故なら……
「雪絵さまっ、今日も美しいですね!」
「あ、あはは。こ、こんにちは……」
「雪絵さ~~ん♥ こんにちはぁ~~!」
「や、やめっ。きょ、今日はお客様がいるから……ね? あはは……」
…………
「いまの人達は?」
「え!? べ、別に……近所に知り合いだけど!?」
「抱き着こうとしてたし、キ、キスしそうじゃなかった?」
「……気のせいだよ~、あはは」
道行く全ての人がユキちゃんにスキンシップを取ろうとしてくるのだ。それも過剰に!
ユキちゃんは寸でのところで躱しているが、どう見ても僕の手前だからと遠慮しているようにしか見えない。
なにが起こっているのだ……。
「ねえ、教えてよ。別にユキちゃんに恋人が居たとしても、へ、平気だからさ……」
「恋人は……いないよ」
「ホントにぃ!?」
「うん。雪絵、ウソつかない(キリッ」
う~ん。僕の知ってるユキちゃんはウソのつけない人だからな……信用しよう。さっきの男達も、きっとただのストーカーだったのだ。
と、判断した瞬間――!
「雪絵ちゃん、おかえり~っ♥」
「!? ……んむぅぅぅっ!?」
「!?!?」
突如、スーツを着た男達が背後から雪絵を抱きしめて唇を奪う。流石の不意打ちにユキちゃんも目を見開いている。
「な、なんなんだよ、これっ!」
何度も夢見たユキちゃんとのキス……じゃなくて! 複数の男達がバトンタッチをするように次々とユキちゃんにキスしていた。
「…………ふぁ!? ま、待ってっ!」
僕の視線に気づいたユキちゃん。慌てて男達から距離を取る。
「あ、あはは……」
「ご…………ご説明をば……」
唇が全力で震えていた。

ユキちゃんは、まるで時代物のドラマに出てくるような屋敷に住んでいた。しかもユキちゃんが帰ると、スーツを着た男達が屋敷から一斉に出迎えるという。事情を軽く説明すると、僕はそのまま客間へと案内された。
「…………男の人ばっかりだね」
「う、うん。そうだね。というか、この村には男の人しかいないんだ」
「……えっ!?」
「私しか、女がいないの」
少し照れたように言うユキちゃん。そして一呼吸を整えて、村の在り方について話してくれた。
「…………ちょっと、整理がつかない……え、なに。マジで男しかいないの……?」
「うん。昔の天元村は性差別が激しかったらしくて。女性だけ村を離れたんだって」
「でも、総帥が亡くなったから、一人娘であるユキちゃんは村に戻ることなった、と」
「……うん」
わ、わからない。本当にドラマの世界に吸い込まれたような気分だ。いや、家督がどうとかはよくある話かもしれないが……
「そ、それでなんでユキちゃんが村人全員と結婚することになるの……」
今世紀最大のショッキングな事実がコレ。あろうことか僕の恋人だった目の前の少女は、この天元村に暮らす638人全員の妻だという。最大規模の一妻多夫状態! 村全体がセックス地帯! 目が合うとセックスの合図! 何百人という男と、ユキちゃんは昼夜問わず臥所を共にしている事実!! あ。あとユキちゃんが子持ちだということも聞かされた。
「だって、異性が私しかいないんだし……そんな状況で普通の家庭を築こうものなら大変なことが起きちゃうよ」
「ぼ、僕とはキスもしたことないのに…………」
「あー…………あー。…………あー、してあげよっか?」
「僕を憐れむな!! なにが、してあげよっか、だよ! 僕の知ってるユキちゃんはもういないんだ……」
涙が出る。未練と嫉妬で脳みそが燃えそうだった。
「ごめん……」
ユキちゃんが申し訳なさそうに俯く。一方的で理不尽な僕の怒りがユキちゃんを困らせている。
「こっちこそ、ごめん。明日には帰るからさ……」
「そんな……ん、うん……わかった。でも、帰りはなんとかヘリコプターでも用意するから……」
「ありがと……」
言いたいことがたくさんあるのに、素直になりたくないという意味の分からない理由で言葉が全く出てこなかった。
……………………

わだかまりを残したまま夜が過ぎていく。既に日付が変わる頃にまで差し迫っている。0時になれば彼女も寝てしまうだろうし、明日の朝にはここを発つのだから、もう話す機会も僅かである。ユキちゃんと話したいのに、脳がそうさせてくれない。先ほども何度かユキちゃんが部屋を訪れたが、僕はそっぽを向いて突き放してしまった。
「はぁ……なにやってんだろ、僕」
自己嫌悪が僕の得意技。こうやって勝手にドツボにハマっていく性格のせいで、ユキちゃんとの別れの時もぎこちなくしてしまったのだ。
「僕ってホントに成長しないな」
と、ユキちゃんが置いていった浴衣とバスタオルが目につく。
「そういえば、物凄く臭いな」
もう何日もお風呂に入っていないから当然である。流石にこの状態で眠るわけにもいかないと、僕はお風呂場に向かった。
服を脱いで浴室に入る。大きな屋敷の割にはこじんまりとした浴槽だった。
「…………」
黙って湯に浸かること一分ほど。脱衣所に一つの人影が見えた。
「……え?」
ガラッと扉が開く。

「こんばんは♥」
「わああああっ!!」
それはユキちゃんだった。バスタオルを一枚羽織っただけのユキちゃんが忽然と姿を現した。
「ふふ。お風呂に入ってくるの、ずっと待ってたんだよ?」
「なっ、なななっ、僕が入ってるのに、なんで入ってくるのさっ!?」
極めて冷静なユキちゃんとは裏腹に、僕の方はパニック状態。そりゃそうだ。いままでの人生、まだ一度だって女の子の裸体を見たことがないのだから。にしても動揺が過ぎるような気がすると頭の片隅によぎる。
「だって、ここなら逃げられないでしょ?」
言いながら浴槽に入ってくる。僕が慌てて背を向けると、ぴとっと胸をくっ付けて後ろから優しく抱きしめてきた。
「ぁっ、ぁゎゎゎ…………」
バスタオル越しにユキちゃんの乳首を感じた。頭に湯気が上るも、ユキちゃんはお構いなしに耳元に口を寄せて囁く。
「ヨシくん……ごめんね。私、前より少しエッチになっちゃったかもしれないけど……でも、それ以外は変わってないから。……多分。だから、ね?」
耳元で囁かれているせいで、ユキちゃんの声が脳に直接響いてくるッ。更にユキちゃんはその無防備な耳に舌を伸ばしてきて――。
「ん……んぁ……っ♥」
「あ゙゙あぁっ!! ぁ゙ッ、ああ゙゙っっっ!!!?!!」
全身から汗が噴き出る。ユキちゃんの舌が僕の耳の奥へと侵入した瞬間、体温が一気に上昇して目の前がチカチカした。恥ずかしいくらいにペニスも怒張しており、気を抜いたら一瞬で射精しそうである。
「ん……くちゅっ、ん、むっ……♥」
「あああ゙ぁっ、お、お願いっ、ユキちゃんっ、も、もう止めてッ……!! んはぁっ!!」
「んちゅ……♥ ふふ、いいの? ヨシくんのココは、そう言ってないみたいだけど♥」
自分でも信じられないくらいガチガチに固まったペニス――それをユキちゃんが軽く握った。
「んはぁぁあ゙ぁぁっ!! ぁぁ゙あっ、ぁ゙っ、ぁぁぁっ……!」
ビクッ、ビクッ。耳に吐息を吹きかけられながらペニスを触れられた直後、僕は果ててしまった。ビクビクとペニスが何度も脈を打ち、放たれた精子が浴槽の中で舞い踊る。
(触られて一秒も経たない内に達してしまうなんて……)
また泣きそうだ。顔から火が出るほどの羞恥も、ユキちゃんは意に介さず。ユキちゃんは僕の反応に顔を綻ばせて首元にキスをする。
「すっごく一杯出たね。もしかして、射精するの久しぶりだった?」
俯いたまま何度も頷く。
「ちゅっ♥ ヨシくんのちんちん、こんなに逞しかったんだね。もっと触ってみて良い?」
泣きながら、僕は茹でダコのように顔を真っ赤にして小さく頷く。
射精直後だというのに衰えがみえない。こんな経験は初めてだ。僕はいま、かつてないほど興奮していた。
「ゆ、ユキちゃん……エッチ過ぎだよ。こんなの、僕の知ってるユキちゃんじゃない……」
「自分に正直に生きようって思ったら、こうなっちゃった。ん、ちゅっ♥ でも、本当にただそれだけなんだよ……んむっ♥」
「はぁ゙っ! ぁ゙っ……はぁ、はぁっ……」
亀頭に細くて綺麗な指が絡まる。陰茎の皮膚が完全にズル剥けとなり、真っ赤に染まったカリが露わとなる。
(皮が完全に向けちゃった……こんなの、初めてだ……)
「うっ……! あ゙ッ!! ぁぁぁっ」
だがユキちゃんは感傷に浸る間も与えてくれない。いまも首筋にキスを繰り返しながら、剥き出しのカリを指で重点的に刺激してくる。あまりに凶悪的な快楽に脳が溶けてしまいそうだった。
「ヨシくんっ、ヨシくんっ♥ んちゅっ、むちゅっ、こ、このヨシくんの匂い……覚えてるっ」
「……えっ?」
「ヨシくんが部活行ってるとき……教室に置いてあった体育着の匂いを嗅いだことあるの……一度だけ……」
「えっ!? そ、そうなのっ!?」
「うん……あの体験は一生忘れそうにないよ♥」
と言って、抱きしめる力が強くなる。突然の告白に、僕の思考回路は停止してしまう。ヤバい、興奮がヤバい! それに、恥ずかしすぎて顔が熱いっ、熱い熱いっ、本当に熱いっ!
再び昇り詰める射精感。ユキちゃんの指の感触、唇の感触、乳首の感触を受けながら――。
「ぁぐっ、ぁ゙ッ、ぁぁっ……!!」
二度目の暴発。全身が痙攣したように背筋を伸ばして震えてしまう。
「ヨシくんの声……すごく可愛かったよ♥ ねぇ、こっち向いて……?」
顔っ、見せられないっ! ……が、抵抗も抗えず。
「わっ……お顔、すっごい真っ赤……ごめん、のぼせちゃった?」
あまりの赤面っぷりに身を案ずるユキちゃん。これは単なる羞恥によるものなのだが、心配したユキちゃんは浴槽を出る。そしてユキちゃんが床に座って面と向かうようこちらを向いた。
…………。
「ねっ、もっとよくおちんちん見せて?♥」
脚を広げてはしたない恰好をするユキちゃん。バスタオルで胸部は隠しているものの秘部は露わとなっている。
「ぁっ……」
初めて見る女性器。もっとグロテスクなものを想像していたが、ユキちゃんのそれはあまりにも美しくて神秘的だった。
「すごく綺麗……」
「あはは。よく言われる♥ ヨシくんのおちんちんも凄く綺麗だよ」
「…………」
何故か、あまり嬉しくない。
「ね、もっと近くで視て良いんだよ?」
一歩離れて凝視する僕に言う。僕の頭を撫で、そのまま自らの秘部へと誘導する。
鼻が割れ目にくっつきそうになるほどの近距離。ユキちゃんの秘部の匂いも、これまた想像とは異なっていた。いい意味で。
「そりゃ、お風呂だからね。……んっ、ヨシくんの吐息がかかって……くすぐったい♥」
「あ、あの……な、舐めても……?」
「もちろんだよ。ぜひ舐めて……?」
初めて見る女性器も、書籍やネットにて知識だけは潤沢な僕だから……と思っていたが、どれが陰核なのか探すのに手間取って焦ってしまう。
「好きな場所を舐めて良いんだよ。ね?」
「うっ……こ、これかな? んっ……れろっ、にちゅっ、れろっ」
「んっ、やぁっ、なんか舌使いがエッチぃよ♥ ん、んっ……」
尿道口とクリトリスの周りを舌が旋回する。これが正解だったようで、ユキちゃんは陰唇をヒクヒクと引き攣らせて小さく喘ぎ始めた。
「……んっ、んんっ……ヨシくんのベロ……温かくて気持ちいい♥」
「良かった。んっ、ぴちゅっ、ちゅっ、にちゅ、れちゅっ……」
「ふぁぁぁ……よ、よかったら、そのまま優しくキスするように唇を……」
「こ、こう……? ん、ちゅっ」
キスなんて、まだ一度もしたことないのだが….OTZ 陰核に唇を宛がい、おもむろに吸い上げる。
「んっ、んぁぁぁっ♥ んっ、はぁ……はぁ……ゃぁぁ、少しイッちゃった♥ 上手なんだね、ヨシくん♥」
「……初体験だよ」
ユキちゃんの身体が火照り、陰唇からは熱気が漏れてきたような気がする。
僕が、イカせたんだ……ッ!!
初エッチの感触に、僕が心の中でガッツポーズを決める。
「ね、ねぇ、ユキちゃん」
「ん? なぁに?」
「バ、バスタオル……外してもいい?」
思わず照れてしまう。先に秘部を見てしまったが、どちらかというと僕はユキちゃんのおっぱいの方が気になっていた。
「ん、それじゃあ……脱がせて?♥」
ああ、なんというか、本当に小悪魔系になっちゃったんだな。ユキちゃんの挙動が一々エッチで胸がドキドキしてしまう。
僕は手に汗かきながら、ゆっくりとバスタオルを脱がせた。
「胸がない……」
一糸まとわぬ姿。付き合っていた頃からなんとなく感じていたが、ユキちゃんは本当にぺったんこだった。
「それ、ここじゃ禁句だから」
凍てついた声。
「ご、ごめんっ」
改めて見る。
それは本当に雪のような白く美しかった。色白で端麗で……目の前の人物は、まるで絵本から飛び出してきた御伽の国のプリンセスに見えてしまう。
眼前の少女に心を奪われてしまったのか、僕はそのまま暫く動くことができなかった。
「そ、それじゃあ……さ、触ってみるね」
「うん……」
指先が少し震えていた。指の腹で 乳首を撫でる。乳首はピンと勃起しており、想像以上に硬かった。
指で何度も擦る。
「……っ」
ユキちゃんが目を閉じて浸っている。僕の指の感触を堪能するかのように……。
そんな姿があまりにも刺激的で、僕は思わず乳首にしゃぶりついていた。
「んっ、はっ……ぁっ、んっ……」
「ぁぁぁ……ヨシくんっ、ヨシくんっ♥」
乳首を舐める僕の頭をユキちゃんが撫でる。なんだか、ずっとこうしていたい気分だった。
涎が溢れる。唾液はそのままユキちゃんの下腹部へと伝わっていくが、お構いなしにしゃぶりつくす。それは、交際していたときに出来なかった分を取り戻す勢いだった。
「ヨシくんもエッチ好きだったんだね。情熱がすっごく伝わってくるよ」
「ずっと、こうしていたかったんだ。ユキちゃんっ……! 僕、ユキちゃんが好きだっ。今も……っ!! こうして乳 首を舐めてるだけで……泣きそうなくらい幸せなんだっ!!」
泣きそうなくらい……いや、いま実際に涙が流れているようだった。瞼が熱くて視界がボヤケている。ユキちゃんの裸が見られて、こうして触れていることに胸が一杯になってしまった。
「…………」
だが、燃え上がる僕に対して、ユキちゃんの表情は実に険しかった。
その気持ちを受け止めることができないと、どう言えば僕が傷つかないか、言葉を選んでいるような気がした。
「良いんだ。僕らはもう別れたんだし……僕が勝手にユキちゃんを好きなだけ。だ、だから……そんな重く捉えないで……」
「そういうわけにもいかないよ……でも……私のことは好きにならない方がいいと思う。私の村での生活を見たら、ヨシくんはきっと幻滅するし、嫌な思いもすると思う」
「それは……村人たちともエッチしてるから?」
「うん……いや、私は村の人たちが大好きだから……同じ村に暮らす仲間として。異性として。……夫として」
あっ。なんかいま、胸がズシンと重くなったような気がする。
確かに、この想いの先には良くないものが待っているかもしれない。
「でも、好きなんだからしょうがないだろっ。ユキちゃんは、黙って僕の想いを受け止めていれば良いの! 僕が勝手に好きなだけなんだから……」
「う、うう~~ん……私なんか好きになっても、ヨシが辛くなるだけだよ。本当に……」
黙々と乳首を啜る。僕は……本当に嫉妬深い。別れる原因になるくらいに嫉妬深い。それを知っているからこそ、ユキちゃんの反応は微妙だった。
「決めた」
「えっ?」
「僕、もう少し村に残る」
「ええっ!?」
いま、そう決めた。子供の駄々っ子だが、言葉にした時からユキちゃんに対する想いが溢れまくって苦しいのだ。
「い、いやぁ~、それはマズいかなぁ……さっき言ったと思うけど、ヨシくん絶対に苦しい思いするよ?」
「良いんだっ!! このまま帰った方がずっと苦しいよっ!」
というわけで我儘な僕、滞在を伸ばすことにした――。

…………
ちなみに、エッチはここで終了した。ヘリコプターの手配をキャンセルしてくると言って出て行ったのだ。
そして、明日1日だけ私の生活に耐えることが出来たら、暫く住んでもいいと言われた。
でも、もし私の性生活を目の当たりにして耐えられなくなったら帰ってね。帰り際にセックスくらいプレゼントしてあげるから。
と――。ちょっと語弊があるが、まあそんな感じだった。

分かり切っていたことだが、僕はユキちゃんの性生活を目にして早々に根を上げることになる。